筆者は最近、三河屋の「七色海鮮揃え」というお菓子にハマっている。
20代のころは、「フタを換金してもらえると誰かに思い込まされたのか?」と両親に心配されるほどプリングルスばかり食べていた筆者だったが、30を超えたあたりから味の濃いお菓子が重たく感じるようになってきて、代わりにこういう渋いお菓子が刺さるようになってきた。
「お爺ちゃんちの棚にあったテンションが下がるお菓子、今ならテンション上がるな」と時の流れに思いをはせている時間はない。何故なら…
「どれがどれだかわからないので何を食べてるのかよくわからない」
という事実に向き合う時が来た。
現時点で筆者がわかっているのが、これらが
「えび満月」「えびほまれ」であるということ。(実家によく置いてあった)
ということはだ。残り一種であるえび枠のお菓子が「えびせんべい」ということになる。
筆者の論理的思考は留まることを知らない。
残った菓子の中でこいつが一番えびっぽい。よく見ると粒子レベルのえびが付いている。こいつが「えびせんべい」と仮定する。
いや、面倒なので確定する。
7種のうち、先ほど確定させたえび系3種を除いた、この中のうちの2種がいか系ということになる。
こいつは、IQ6でもわかるほど明らかにいか系。もう一つがどれなのかが問題だ。
こいつは「わかめせんべい」っぽいので除外。弁明の余地がないほどわかめを纏っているからだ。
残ったのがこの2種。どっちがいか系か?
集中して食べ比べてみても、全く分からない。
腹が立つほど同じ味だ。見た目の違いで味の違いを錯覚させてるだけの、かき氷と同じビジネスモデルなのか?ふざけるな。
しかもよく見たらこいつもわかめを纏ってないか・・・?
こいつがわかめせんべいだとしたら、今まで積み上げてきた仮説が全て崩壊し、人類は永久に、どれがどれだかわからないまま七色海鮮揃えを食べ続けるだろう。
イカアレルギーの奴に全部食べさせて、発作が出たやつをイカ系だと断定する実験を思いついたが、あまりに非人道的だ。
そもそも、いか系2種を断定できたとして、どちらが「いかボン」でどちらが「いかせんべい」なのかを判別するすべがない。
現状把握のために表を作成したものの、データが消えたスマブラのキャラ選択画面みたいな有様。
行き詰った現状を打破するべく、改めて7種を観察してみる。
答えが出ない理由が分かった。
五感に頼っているからだ。
これまで培ってきた知識に基づく先入観を一切捨てて、自分に正直に、大自然に生きる動物のように世界を「感じる」のだ。
いかボンの「いか」という確定情報に囚われて「ボン」という感覚的な部分が見えなくなっていた。
あなたがこの7種の中で一番「ボン」を感じるのはどれか?
これだろう。
いかがボンとなっているからだ。これは理屈ではない。
いかボンが「いかボン」なのは理屈ではなく「摂理」なのだ。
あとやっぱりこれが「わかめせんべい」で間違いない気がする。
どちらもわかめを纏っているが、どちらにわかめせんべいと名付けるかと問われたらどちらを選びますか?
筆者は間違いなくこっちに名付ける。だっていっぱいわかめがついてるから。
逆を選んだ人は疲れすぎていると思う。
初心とか原点とか、帰れるものに片っ端から帰ったほうがいい。
ついに残る2種まで絞った。
どちらかが「いかせんべい」で、もう片方が「小魚せんべい」ということになる。
何度も言うが、匂いも味も全く一緒だ。
いかと小魚の違いは?
味、香り、姿かたち、泳ぎ方、骨の有無、生息地、繁殖方法、生命の起源、成り立ち
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