毎日のように唐揚げを揚げている唐揚げサイコパスが「美味しく揚げる為の3つの極意」を語る

唐揚げへの思い

私は唐揚げが大好きだ。

神は、愛を語らせるために人間に口を与えたと聞いたことがあるが、私の口は唐揚げを放り込むための穴でしかない。

ただ、年収が同世代の3分の1に満たない私にとって、ご飯を大盛りにすると1000円いくこともザラにある唐揚げ定食を心ゆくまで毎日食べるのは叶わぬ夢であった。

かと言って、スーパーのお惣菜コーナーで半額になっているような、バスタオルをちぎって揚げたのかと思うほどパサパサの唐揚げでは私の唐揚げ欲は満たされない。

「なんとか自宅で美味しい唐揚げを揚げられないか?」

平成最後の夏、同年代の男女が海で波しぶきを浴びる中、薄暗い部屋で一人跳ね油を浴び続けた。その結果‥‥

完成したのだ。唐揚げサイコパスの私も満足の激ウマ唐揚げが。

この黄金色の芸術が

このクソみてえな調理環境から生まれたとあなたは信じられるだろうか?

私が試行錯誤の末に体得した「美味しい唐揚げの作り方」ををここに記す。

 

目次

極意その1 つけだれは市販のものが一番

あれだけ唐揚げにうるさそうな感じを出しておいて一発目からこれかよとガッカリされたかもしれないが、これはマジだ。

合気道の達人が、最終的に「戦わない」という極意を見出すが如く、私が最後に行き着いたのが「おとなしく市販のつけだれを使う」という結論だ。

私も当初、醤油と酒をベースにみりんや白だし、チャツネ、コーンスターチ、果ては三ツ矢サイダーまで試して見たが、どうしても味に深みが出ない。

他に使い道が思い浮かばない謎の調味料で埋め尽くされた冷蔵庫を見て「外で食べたほうが安上がりだったのでは?」と気づくまでかなりの時間とお金を要してしまった。

市販のつけだれには、どのつけだれにも基本的に水飴が使われていて、こいつが生み出す「粘度」が自作のつけだれとの決定的な差を生み出しているのではないかと思われる。

とにかく大人しく市販のものを使おう。

漬け時間は1時間くらいがオススメ。

この記事も鶏肉を漬けている合間に書いている。書き終わる頃にはパソコンの熱でちょっと揚がっているかも?なんちゃって!

極意その2 片栗粉を付けたらすぐ揚げる

片栗粉を付けてから時間が経ってしまうと、鶏肉から出る水分を吸ってしまい、衣の固いガリっとした唐揚げになってしまう。

時間が経ってしまった例。見た目は美味そうだが衣が固くて口の中がズタズタになる。

これはこれで、小さい頃に母が揚げてくれたような、パッと見サーターアンダギーと言った風情の実家の唐揚げを思い出しノスタルジックな気分に浸れるのだが、やはりお店で食べるようなサクサクの粉ふき唐揚げにするには片栗粉を付けてすぐ揚げなければならない。

「片栗粉を付けたらすぐ油に放り込む」を意識しよう。

極意その3 揚げ時間はなるべく短く

鶏肉が一番美味しいのは「生じゃなくなったその瞬間」だと断言する。

余計な火を通すほどに肉が固くなっていき、ジューシーさを失っていく。

精肉コーナーに置いてある一口サイズに切られた「唐揚げ用モモ肉」の場合、

170度の油で1分30秒揚げる
↓
油から取り出し余熱で3分
↓
180度で1分揚げる

これがベスト。

ネット上に転がる唐揚げレシピにはあらかた目を通したが、どのレシピも合計4〜5分は揚げるよう書いてある。

ビビるんじゃねえと言いたい。

生焼けという最悪の結末を恐れるあまり必要以上に火を通してしまっている輩が多すぎる。

真に美味しい唐揚げにありつけるのは、生焼けを恐れず、中心まで火が通った瞬間の生スレスレの状態で油から取り出すというチキンレース(鶏の唐揚げなだけに)を制した者だけだということを心に刻んで欲しい。

とにかく揚げ時間を適正にすると、他の極意がどうでも良くなるほど柔らかくジューシーに仕上がるので、この極意だけはキッチリ覚えて帰っていただきたい。

あると便利なグッズ集

・温度計

ほぼ必須。揚げ物が上手くいかないのは大抵、油の温度が高すぎたり低すぎたりが原因。

フライパンの淵にも差し込めます。

・オイルポット

フィルターがついているので油が綺麗に保てる。

ペットボトルの上半分を切って逆さに差し込んだものでも代用可能。

・天ぷらバット

揚げ物の度にキッチンペーパーを広げるよりもこっちを買っちゃった方が経済的。

ソラチ 北海道ザンギのたれ

色々試したけどこれがオススメ。甘さがちょうどいい。

 

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この記事を書いた人

雑記ブログです。食べもののことを中心にいろんなことを書いています。

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