心ゆくまでフライドチキンが食べたい
筆者は来る日も来る日も、尽きることなくせり上がってくるこの欲望を必死に押し殺しつつ日々を過ごしている。
お金がないからだ。
貧乏フリーターの筆者にとって、ケンタッキーはおろか、スーパーのお惣菜コーナーに並んでいるしなびたフライドチキンすら高嶺の花なのだ。
本来、経済的に恵まれない黒人たちのソウルフードであるはずのフライドチキン。
経済大国日本の一国民である筆者にして高いと言わしめるフライドチキンがなぜ貧しい彼らのソウルフードたり得たのか。
自分ちで揚げているからだ。
自分ちで揚げてみた
手羽先800グラムとオーマイの「フライドチキンミックス」
合わせて約700円。
ケンタッキーなら2ピースしか買えない額で果たしてどれほどのフライドチキンが揚がってくれるのか。
なんとこのフライドチキンミックス、一袋で800グラムのフライドチキンが揚げられる。
粉を100mlの水で溶くのだが思ったより量が少なく「え?これで800gいけるか?」と不安になる。
いけるか…?
いけちゃうんだなこれが
さすがオーマイ。オーマイのじゃなかったらいけなかったんじゃないかな。
このままラップして冷蔵庫で30分ほど味を染み込ませる。
170度の油にボーン!一気に揚げると油の温度が下がりすぎてしまうので半分づつ。
筆者は長いことフリーターをやっていて、飲食店バイトの経験も豊富な為、どんな食材でも170度の油で揚げればなんとかなることをを知っているのだ。
ゴールデンレトリバーみたいな色になったらパットに上げて…
700円で15本のフライドチキンが揚がった。
ニワトリ7.5匹分。
ふと思ったが手羽先って食べられすぎじゃないか?
当たり前のことだが手羽先は一匹のニワトリから2本しかとれない。
皆もうちょっとペース考えて食べないと地球から手羽先がなくなってしまうぞ。
完成!
ニワトリの慰霊碑としても差し支えないほど高く積み上がったフライドチキン。
レモンだのレタスだのプチトマトだのといった付け合わせは女子供が弄する小細工なので筆者はつけない。
でもペプシはつける。筆者はアルコールが苦手なのだ。
付き合いで仕方なく飲む場合もあるがほぼ確実に吐く。トイレでこっそり吐いてまるで吐いてないかのように戻ってくるサイレントリバースという特技を身につけている。
実食
強めに胡椒が効いてて普通に美味しい!
正直なところ、ケンタッキーほど特別なうまさはないのだがやはり揚げたてというアドバンテージが抜群に強く、「揚げたての鶏肉ってこんなに美味しいんだ」という再発見もある。
自宅で揚げ物ってめんどくさいと思うかもしれないが、フライパンと温度計さえあればもっとも楽な調理法のひとつなので、自炊経験のない方は初自炊をフライドチキンで飾ってみてはいかがだろうか。
というわけでここにamazonの商品リンクを貼りたかったのだが
10個セットでしか売ってなかった為断念。
業者じゃあるまいし10個セットなんか誰が買うんだ。
お近くのスーパーでどうぞ。
ちなみに
筆者はめんどくさいから捨てたけど残った骨は鍋で煮込めばパイタンスープがとれるぞ!
翌朝はフライドチキンでもたれた胃を鳥雑炊で労ろう。
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