ラーメン屋で、8メートル先のろうそくでも消すんかという勢いでフーフーしている人を見かけるたび、同じ猫舌仲間としてぜひ教えてあげたくなる技がある。
学生時代、締めのラーメンとしゃれこむべく入った格安中華料理屋で、間違いなく提供直前にレンチンしたと思われる、口にスタンガン突っ込まれたのかと思うほど熱いラーメンを前に呆然としている筆者に、猫舌の先輩がそっと教えてくれたラーメン速攻冷ましテクニックだ。
猫舌でなくても、昼休みが急遽短縮されたとか、急いでラーメンを食べなければならない状況に陥ってしまった際は活用してほしい。
環七系と呼ばれる類のラーメン屋は口の広い器を採用しているが、これは、トラックの運転手が急いで食べられるよう、冷めやすいように口を広くとったのが由来らしい。アツアツ派には信じがたい話だろうが、ラーメンを冷まして食べやすくしたいという需要は存在する。
湯気立ちこめる出来立て醤油ラーメン。
66℃。筆者が自宅で適当に作ってこの温度なので、あらかじめ丼やトッピングを温めておくしっかりしたラーメン屋では70℃前後だと思われる。
①両サイドからレンゲと箸を突っ込み
②麺を全部持ち上げて、5秒ほど外気に晒す。
③スープに戻す
これを2回ほど繰り返す。
57℃。スープだけでなく、麺の表面温度が下がるので格段にすすりやすくなる。一口ずつフーフーして冷ますより効率がいい。冷めすぎてしまった場合は、逆にハーハーしてみるのも一興。
店員が美しく配置した具材がめちゃくちゃになるのがネックであるため、仁王立ち客席見守り系の店員だった場合はやめておいたほうが無難だろう。
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