もし、過去の自分に一通だけ手紙を出せるなら、学生時代の自分に送ると決めている。
ダボダボのジーンズに「アーバンスポーツ」と書かれたピチピチのポロシャツを合わせて、大学に通っていた学生時代だ。
手紙の内容はこうだ。
「お前の服はあまりにもダサいから、これだけは買っておけというファッションアイテムをリストアップしておく」
この記事では、あまりにもダサく金も無かった学生時代の自分に送る、これだけは買っておけというファッションアイテムのリストを公開する。
同じくダサさからの脱却を考える人や、台風に服だけピンポイントで全部持ってかれた人の一助になれば幸いである。
Dickies ストレッチナローパンツ
細身のチノパンツ。
これのブラックとカーキさえ持っておけば、あとは何も考えずに足を通すだけでもうお洒落。どんなトップスでも様になる。
青いデニムやらスラックスやらは、お金に余裕ができてからでいい。
シルエットのカッコよさに加えて死ぬほど頑丈なので非常に長持ちする。
GRAMICCI NNショーツ
ガリガリ君片手にこれさえ履いておけば、夏はもう制したといって差し支えない。
短すぎるのは恥ずかしいからと、ひざ下まで丈のある短パンは絶対履いてはいけない。虫取り少年のような風貌になる。トキワの森で主人公の通過を待つ身でなければ、これを買っておけばハーフパンツには困らない。
コンバース オールスター
足さえあればだれもが似合うデザイン。値段の安さ。そして3年は毎日履ける丈夫さ。人類の外出を支え続ける屋台骨。
アイコスのシケモクを拾っては「これは機械がないと吸えねえんだ」と寂し気に灰皿に戻すホームレスから、撮影スタッフを虫けらのように扱うハリウッドスターまで誰もが履いている。
オンライン出社の普及がなかなか進まないのはこの靴のせいだという意見もあるとかないとか。
ヘインズ ビーフィーTシャツ
「生地の分厚い白Tシャツ」を持っておけば、あとは家族が元気なら望むものは何もないというレベルに必携の品。
ドンキやジーンズメイトなどでも売っている入手のしやすさ、品質の良さに対して1枚1000円というコスパを見てもヘインズのビーフィTは分厚い白T入門に最適な品だ。
ありとあらゆるTシャツを透けぬいてきた私のモンスター乳首もこれにはたまらずなりを潜めた。
間違っても素肌に直接着てはいけない。シャツの下に肌着を着るのはお洒落ではなく常識だからだ。
ノースフェイス デナリジャケット
世界一かっこいいフリース。
フリースは、これの下にパーカーを着てもよし、これの上にダウンを着てもよしと1年を通して一番着る機会が多い服なので、質の良いものを選びたい。
イケてるフリースは、これかパタゴニアのレトロXの2択だが、デナリジャケットは、アウターやリュックなどと擦れる肩の部分がナイロンになっているので、終業式の帰り道を思い出すほどの重たいリュックを背負っても生地が傷まない。
暖かさに関しては比類するものがなく、肩を並べるとすれば母の愛くらいではないかといったところ。フリースを買うならアウトドアメーカーのものが最高。ユニクロはやめとけ。寒いぞ。
アルファインダストリーズ MA-1ジャケット
真冬も凌げる2万円以下のアウターを選ぶなら男はこれ一択。
どう来ても似合わないはずがないほどシンプルかつ、流行に左右されない普遍的なデザインだが、ダボダボのデニムと合わせるとおっさん臭くなるので注意。
軍用アイテムなのでその頑丈さはとどまることを知らず、100均の包丁くらいなら防ぐんじゃないかというレベルなので、軽い防刃ジョッキとして着用しても問題ない。道具にこだわらないタイプの銀行強盗はこれで撃退可能。
ダウンジャケットと違い、中綿なので躊躇なく洗濯機で洗えるのも魅力。クリーニング屋なんかハイソサエティの社交場でしかない。
OTTO ワークキャップ
お洒落に無頓着ならなおのこと帽子は持っておきたい。おしゃれの9割は髪形で決まるからだ。
問題はどの帽子を選ぶかだが、こだわりがなければワークキャップが無難。顔の形を選ばず、季節を問わず被れる。
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