さあバイトをバックレよう
世の中には「バックラー階級表」なるものが存在する。
S級バックラー
伝説の存在。給料と称して、売場の物やレジの金を強奪して消える
最強のバックラー。場合によってはブタ箱逝きであることから、
バックラーからも畏怖の対象として見られている。A級バックラー
活力みなぎる若者の主流。トイレの便器から外れた位置にウンコをする、
売場を荒らす、勤務中に姿を消すなど、職場への迷惑行為をしてバックレる
漢の中の漢。世間からは概ね理解を得られぬが、その反骨精神溢れる姿は
一部からは熱狂的な支持を得ている。B級バックラー
仕事を覚えて、職場の主力に近い立場を取得した後、消える。そのバックレ
効果は絶大であり、職場に致命的なダメージを与えることもある。忍耐力の
あるバックラー、という資質が必要となり、労働時間が長くなる為、C級
バックラーと比較すると少数である。C級バックラー
入って数日、もしくは1,2週間で消える。職場への被害は極僅かだが、
バックラー本人の貴重な時間を無駄にすることなく、ストレスも最小限で
抑えられるため将来性バツグン。
この表で言うところの「B級バックラー」である筆者。
その恥多き人生において通算4度のバックれを実行したが、
「損害賠償を請求された。」
「店長が家に来た。」
と言うような世間一般に恐れられているバックれに対しての制裁を被ったことは一度もなく、どのバックれもほんの数回の店長からの着信を無視する程度で乗り切れた。
世の中には、雰囲気が合わなかったとか、業務内容が思っていたよりもキツかったとか、様々な理由で「明日から行かない」と決意するも、その決意を口頭で上司に伝える勇気が出ないと言う人はゴマンといる。筆者もその一人だ。
そんな繊細さと大胆さを兼ね備えた人間(成功者に不可欠な素養らしい)に残された唯一の手段がバックれなのだ。
この記事では、そんなバックれ経験豊富な筆者が、「あなたが心置き無くバイトをバックレる事ができる理由」をいくつか挙げていく。
バイトをバックれるのに罪悪感を感じる必要はない
非正規雇用者は「いつ首を切られてもおかしくない」というデメリットを抱えている。
それなら雇う側も「いつバックれられてもおかしくない」というデメリットを背負うのがフェアではないだろうか。
バイトをバックれるという行為は、雇う側と雇われる側の間にあまりにも広がりすぎた格差に警鐘を鳴らす為の、いわば聖戦なのだと自分に言い聞かせよう。
歴史上最古のバックれは今から約3200年前、エジプトのピラミット建設に従事していた労働者が、給料として支払いが滞り始めたことに抗議する為、業務を放棄したことに始まる。
バックれは、労働者が雇い主に抗議するために古から行われる由緒正しい行為なのだ。
損害賠償を請求される可能性はないに等しい
バイトがバックれたことによって店に損害が発生したとしても、バックれた人間を訴えるのにかかる費用と時間を考えると裁判を起こす可能性はほとんどないと言っていいだろう。
企業がバックれたバイトを責めるようなことはなく、むしろバイトをバックれさせてしまうような状況を作った店長に責任を追求する。
店長に恨みがある場合は心置き無くバックレよう。
給料は支払われるのか?
法律上、不義理を犯したバイトに対しても、働かせた分の給料は支払わなければならない為ほぼ確実に支払われる。
法律は常に弱者の味方なのだ。
問題は給料が手渡しの場合だ。
給料を受け取ってからバックレよう。
それができない場合は、口座を指定して振り込んでもらうか、現金書留で送ってもらうよう店に要求するという手段もあるが、通算4度のバックれを実行し心臓に毛が生えた筆者でもそれは流石に引く。
バックレる際に店に置いていくもの
・スタッフ証(入館証)
これを持ち帰ってしまうのは店舗の鍵を持ち帰るのと同じぐらいマズイので絶対に置いて帰ろう。
会社側からすれば、防犯上の理由からそのまま放っておくわけに行かないため、家に取りに来られるという最悪のケースに陥ってしまう。
・制服
制服は基本、会社の所有物であるため、これを持ち帰るのも良くない。
制服を回収するという口実で店舗に呼び出されるのを避けるためにも置いていこう。
・書き置き
辞める理由と名前だけ書いておけばいい。
店長はバイトが辞めた理由を上司に報告しなければならない為、バックれた人間に対して執拗に連絡を試みる。バックれた後の店長からの怒涛の着信、いわゆる「鬼電」を避ける為のものだが、着信拒否してしまえば済むので必須ではない。
同僚に「何かのトラブルに巻き込まれたのかも」という余計な心配をかけさせない効果もある。
さいごに
・バックれるのに罪悪感は必要ない。
・訴えられることはない。
・バックれてもそれまでの給料は支払われる。
・スタッフ証(入館証)と制服だけは置いていく。
筆者が言いたいのは要するに「バイトごときがバックれてもそんな大ごとにはならないから安心していいよ」
と言うことだ。
ただ、人に多少なり迷惑をかけてしまうのも事実なので、道徳的にやはり筋を通した正しい手順でバイトを辞めるのがベストである。
また、万が一ということもあるため、この記事を読んだ方がバックれを実行した結果いかなる損失を被ったとしても、筆者は一切の責任を追わないのであしからず。
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